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現場から問いを立て、データを読み、異分野と対話し、科学を社会に生かす。

水本研究室では、感染症疫学、健康科学、社会医学を基盤として、現場の健康課題を研究可能な問いへと変え、科学的根拠を実行可能な解決策につなげる教育を行っています。

教育理念

現場の健康課題に向き合い、科学的根拠と社会的な価値判断を区別しながら、実行可能な解決策を構想できる研究者・実務家を育成します。

健康課題には、医学的・技術的な正解だけでは解決できないものがあります。誰に利益が生じ、誰に負担が移るのか。どの程度の不確実性があり、どのような価値判断が含まれるのか。こうした問いを科学的根拠と分けて考え、現場の人々と対話しながら解決策を構想する姿勢を重視しています。

育成する力

現場で起きている問題を観察し、研究によって検討可能な問いへと整理します。

数値をそのまま受け取るのではなく、何が測られ、何が測られていないのかを考えます。

疫学、統計、数理モデル、質問紙、選択実験、質的研究などから、問いに適した方法を選びます。

科学的に分かっていること、不確実なこと、社会として判断すべきことを区別します。

自らの専門を他分野の人に説明し、異なる専門性や経験を研究に取り込みます。

研究成果を論文として発表するだけでなく、政策、制度、技術、現場の実践へつなぐ方法を考えます。

教育ポートフォリオ

水本研究室の教育では、研究を分析技術の習得だけで終わらせません。現場を理解し、問いを立て、適切な方法でデータを集め、結果を解釈し、判断や実装へつなげる一連の過程を学びます。

研究成果を社会へ伝えた後も、介入によって誰にどのような変化が生じたかを評価し、次の問いへつなげます。

研究と教育の統合

研究の現場を、学びの場へ

授業では、水本研究室が取り組んできた研究や政策事例を、完成した成果として紹介するだけでなく、学生が考えるためのケース教材として用います。

学校でのPCR検査、高齢者施設の感染対策、空港での発熱スクリーニング、旅行前検査、ワクチン接種意向、接触者の定義、検査・隔離と補償などを題材に、次の問いを検討します。

  • 何を測ったのか
  • 何が測れなかったのか
  • どの判断に使えるのか
  • 誰の利益を守るのか
  • 誰に負担が生じるのか
  • どのような支援を組み合わせる必要があるのか

学びの成果

研究プロセスを自立して進めるための到達目標

授業と研究指導を通じて、学生が研究の各段階を自立して進められることを目指します。

  • 現場の問題を研究課題として整理する
  • 先行研究を批判的に検討する
  • 研究デザインと解析計画を作成する
  • 研究倫理とデータ管理を理解する
  • 再現可能な形でデータを解析する
  • 結果を異分野の人に説明する
  • 学会発表や論文投稿を経験する
  • 研究成果を政策・制度・現場へ還元する

教育の実践を詳しく見る

担当科目における授業実践と、個々の研究を支える研究指導について紹介します。

感染症史、疫学・リスク解析、ウェルビーイングなどを扱う担当科目と、ケース基盤型・対話型の授業を紹介します。

研究課題の設定から倫理審査、データ解析、論文投稿、社会還元までの研究指導を紹介します。